restaurant
はや霜月となり、並木道の紅葉も盛りをすぎ、早くも落ち葉が舞い落ちる季節となりました。その並木道とガードレールというミスマッチな光景が、よく拭かれていてまるで無いかのような一面ガラスばりの店内から見える、とあるレストランよりPDAにて更新しております。

それにしても今日の彼女はきれいだ。初冬の寒さゆえ早くもざっくりとしたツイードのスーツに、インナーはフリルの付いた真っ白な薄手のシルクブラウス、足元を見るとスーツの色に合わせたブラウンのレザーブーツ、髪はカラーを入れてるであろうにスーツやブーツとは少し合わないほぼ黒髪ながら、僕はその彼女の黒髪が好きです。

耳にはイヤリングではないピアス、福耳の逆で耳たぶがきわめて薄いので、本人はなぜか大きなイヤリングは似合わないと思っているらしい。僕はどちらも似合うと思っているのだが。目は細めだが、その奥に髪にも負けないほどの黒さを持った瞳、時々店内の光を反射して、そこへ映し出され輝きがいっそう増している。鼻も低めだが、小さくて、真正面から見ると鼻腔が全く見えない。少し鷲鼻であるが、そこも好き。

そしてなんと言っても、小さいながらも肉厚でメークをしてなくも真紅に近い唇。よくしゃべるので唇の周りの口角筋が引き締まり、話すとたびにスジがくっきりと浮かび上がるのが野性的な雰囲気だ。彼女のよく動く口元だけ見ていても何時間でも飽きることはない。口元だけでどんな男でもノックアウトなのではないか?と贔屓目で見ている。つい見とれて容姿の描写ばかりしてしまった。

店の隅っこに陣取ってる我々は、彼女はまさに角の席、僕は対面の出口側に座っているが、そんな彼女の後ろ側はやはり何も無いかのような全面ガラスで、閑静な住宅街の通りに時々通る車の白いヘッドライトや、通り過ぎた後の赤や黄のテールライトの残照が反射するガラス。その変化するキャンバスをバックに座っている彼女は、絵画のように美しい。食後のコーヒーという幸せな時間をさらに、至福のひとときにしてくれる。