gould
今年も狂気の夏ですね。
隅田川の花火大会は終わったわけだが、まだ野口さんはそう遠くはない宇宙を飛んでいる。
そうだ野口さんは隅田川の花火大会を見れたのだろうか?宇宙から、つまり上から見た花火。
それは一体どんなものなのだろうか?
軽くカミングアウトしますが、僕は映画監督の岩井俊二の美学は割りと好きで、
TV作品だった「if もしも〜打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」とか結構好きで、
そうか花火とはどの方向から見ても丸いのか、と当たり前の事を気付かされた事も思い出しました。
しかし丸く見えない花火はどうなのか?仕掛け花火とか。まあとにかく、
花火はいくつになってもうれしいものです。特に音が聞こえないほど遠くから見る花火が好きです。
だから野口さんがもし天上から花火を見れたのだとしたら、それはうらやましい事です。
しかし、音だけ聞こえる花火もイイですね。僕の理想のオヤジ像は、
とても暑かった真夏の日の夕暮れ時、下町の軒先、近所の子供たちが「わあー」とか「きゃー」
とか言ってるそばで、ノーマットorベープ等ではなく、蚊取線香を焚き、
打ち水のお陰で涼しげな風を感じて、ぼろい籐の長椅子に座っているじんべい姿の僕。
冷えたビールと枝豆をやりながら、一人実戦譜でも見ながら将棋を指しつつ、近所のオヤジと
「よ、いつまでも暑いねぇ」「そうだねぇ」とかの会話も挟みつつ、
遠くに聞こえる花火の音を聞いている、というのが正しい夏の過ごし方。
僕は基本的に江戸っ子ですので、下町も大好きっ子です。今は相模の国に住んでますが。

そして、そんな下町風の神田に近い神保町で、僕は今日、とある薄汚い中華料理店の
小暗い蛍光灯のその青みがかった光の元、顔色の悪い、あなたを見ましたよ。

♪J.S.Bach The Well-Tempered Clavier vari.7 / Glenn Gould