店屋では新品が特集ぽくまとめてディスプレイ(平置き)されてたりその横では中古盤がかなり捨てられてたりなどしたり、なによりそのリイシューラインナップがCherry RedかLTMかというくらいえげつなく分かりやすい人々ばかりなのでもう食傷気味で食指は動かなくなってるんですが、それでもこういうのは好きなのでつい買ってしまいます。とはいえ相変わらずよく分からないんですが、DISCOGSを見るとマイアミの夫婦デュオによるオールドスクールエレクトロ系らしく、本国でまず代表曲"Security"でそれなりにブレイクした後、UKでニューオーダーのマネージャーの目(耳)に止まりその人のレーベル(Rob's Records(笑)からも上記代表曲と何枚か出した模様で、これは筆者の憶測ですが本国以上に受けたのではないだろうか?というところなんじゃないかと思います。なのでFactoryレーベル関係も大量にリイシューしているLTMからの再発盤1stとなってます。原盤とはボーナストラック的曲が微かに違ってます。そのボートラではやはりの代表曲がRob's Recordsからのライセンスリリース時にも収録されていた模様でNOのバーニーによるリミックスなどが2本も入っていたりと、当時のマイアミ⇔UKのパイプラインのようなものも感じさせますが、しかしその2本はさすがに今聴きくと厳しいというかダサいです(それもバーニーが独自に歌をつけて歌っている…)。そんなことを言ってしまえば、このアルバム自体当然のようにいわゆる80's臭であろうビートはガンガン&ベースがぶっといというリズム隊が主にダサいのですが、しかし、これは出身地がマイアミという土地柄、当時のマイアミベースサウンドも入っているので無理はなかろうし、そもそもオールドスクールエレクトロはこういう物だと言う、当たり前ですが聴く人を選ぶ音楽には違いないんでしょう。私などは超かっこいいと今でも思いますし、既にこの手はリバイバルが来ていた気はするんですが、この後さらに再考されてまたリバイバルの波は来ると思えてなりません。言わば80'sオルタナダンスの隠れた名盤かもしれません。
DISCOGS