シカゴでベスト盤を除き唯一持ってるオリジナルアルバムです。購入理由はCD再発時に稀代の名曲"Street Player"が12"バージョンであるAlternate Mixも含め収録されたからですが、"Street Player"は後ほどで、その他曲はもろに王道アメリカンハードロック〜彼らの専売特許のブラスロック〜その両要素がごちゃまぜになってディスコナンバーになっている曲までと、バラエティーに富んでるアルバムです。シカゴはこの一枚か持ってないので適当ですが、アルバム用消化(捨て)曲はほとんど無いのではないか、と思えるくらい全てクオリティーが高いことにまずびっくりします。
しかし、クオリティーは高くても、この頃既にベーシストからリードボーカルに昇格していたピーターセテラの甲高い声が時々耳に付くような曲もあり、その少しチャートミュージック的ポップさが気に入らない方もいることでしょう。しかし、79年作というまだ例の80's的産業ロック化する直前のギリギリ踏みとどまっている危うい均衡が、個人的に堪らなかったりします。
"Street Player"は後ほどとか書いておきながらも、やっぱりあまりにも凄すぎる曲なのでどう書いていいものか迷いますが、上記の要素、王道ハードロック+ブラスロック=何故かグルーヴィーなディスコテイストとなる彼らの、その第3番目を代表するような代表曲です。蛇足で、ケニードープ(ゴンザレス)のクラブ超ヒット曲Bucketheads"The Bomb (These Sounds Fall Into My Mind)"はこの曲がなければ生まれていなかったし("Street Player"のサンプリングだけで出来上がっているような曲なので当たり前なのですが)、ダンスミュージックとしても、この元曲の方が上です。
DISCOGS
♪Street Player / Chicago続きを読む